2015.04.08
#57



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A 「…つまりお前は、
  グランドチャンピオンの家族を閉じ込めたのは、ちょっとした悪戯のつもりだった、と。
  やってから怒られるのが怖くなって、しばらく姿を消してただけだ、と。そう言うのか?」
F 「アッハイ。そういうことです…。」

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A 「こんのバカもんがぁっ!!」
F 「ひでぶ!!」

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A 「大変な時に紛らわしいことをしおって!
  おかげでお前、みんなに疑われてるって話だぞ!?」
F 「…はい…すんません…。」
A 「そろそろ独り立ちしても良いかと思って送り出したというのに…。
  今度同じような事をしたら、強制的にうちに連れ戻すからな!?」
F 「…はい…。」
N 「アルファさーん、もー許してあげたらぁー? どーせあとでみんなに怒られるんだしぃー?」
A 「まったく…。今日はもう遅い。しっかり反省して、明日みんなに謝りに行くように。」
F 「…はい…それはもう…。」

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A 「しかし、人の道を外れたわけではなくてよかった。
  ダークブラザーフッドの話が出た時には肝が冷えたぞ。
  信用して預けてくれたカエリアさんになんと言えばいいか悩んでしまった。」

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F 「…あのー、気になってたんすけど、
  俺がダークブラザーフッド疑惑なんて、どっから出てきたんすか?」
A 「ああ。詳しい話は聞いてないが、どうも最近、グランドチャンピオンがそいつらに
  狙われてるらしくてな。」

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F 「はぁ!?」

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F 「えっ…なんで!?」
A 「だから、詳しい話は聞いてないと言っただろう。
  まあ、あれほどの英雄ともなれば、よく思わない連中はいくらでも居るだろうな。
  本当にもう…お前は最悪のタイミングでやってくれたな!」
F 「いや、それはもう反省してます!
  でも、おかしくないっすか? だってグランドチャンピオンって…。」
A 「…なんだ?」

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F 「いや、なんでもないっす。俺もう寝るっす! おやすみ!!」
A 「…ああ、おやすみ。」

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F (ダークブラザーフッドなのにダークブラザーフッドに狙われてる? どういうことだ?
  あの鎧や指令書…メンバーだから持ってたんじゃねぇの?)

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F 「…俺、もしかして、早まったことしたんかな…?」

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F 「あーもーわかんねー!!
  カエリアさーん!!
  俺マジどうしたらいいんすかーっ!?」

G 「フォックスお兄ちゃんうるさーい!!」

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G 「もうっ! 考え事してるんだから静かにしてよね!
  …フォックスお兄ちゃんも、何か悩み事?」
F 「(ヤバい。可愛い妹には余計な心配させたくねぇ。)
  ご、ごめんねグレたん。なんでもないよ。
  …ん? グレたんには悩み事があるのかな?
  そういや、俺が帰ってきた時も変だったよね? どうして?」

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G 「…ひ・み・つ♪」

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F 「『ひ・み・つ♪』って…あざとい! しかしカワイイ!!」

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F 「…じゃなくて! そんな事言わずに言ってみなよ? 力になるよ?」
G 「え~? やだ!
  フォックスお兄ちゃんに言ったら、絶対騒いだり怒ったりするもん!」

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F 「ん? 怒られるような悪い事しちゃったのかな?」
G 「ち、違うもん。」
F 「違う? ん~、でも、ちゃんと話してくれなきゃ信じられないなぁ~?
  今のままだとお兄ちゃん誤解したまんまだぞ~?」

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G 「絶対言えないもん! でも本当だもん! 本当に悪い事はしてないもん!」
F 「あらら~。どうしても言ってくれないのか~。」

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F 「お兄ちゃんに話してくれないならしかたないなぁ~。
  悪い子のグレたんは、アルファさんからしかってもらわなきゃな~。
  さっそく呼んでこなきゃな~。」
G 「待ってぇ! 話す! 話すからアルファさんには言わないでぇ!!」

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にやり
F 「…話してくれる?」

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G 「卑怯だ…ゆうどうじんもんだ…。」
F 「イヒヒ! 流石グレたん。難しい言葉知ってるね!」
G 「知ってるもんこれくらい…。真面目に聞いてくれないなら言わないよ?」
F 「イヒッ! ごめんごめん。」
G 「絶対誰にも言わないでよ? 2人だけの秘密だよ?」
F 「オッケー! まかしとけ!」

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G 「あのね…あの…、あたし、好きな人ができたの。」

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F 「   」

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G 「この前、かず子さんとケイヴィーちゃんと一緒に、こっそり町の外に行った時に会って…、
  でもその人、町の外に住んでるから、1人じゃ会いに行けなくて…。
  フォックスお兄ちゃん、どうしたらその人ともっと仲良くなれるかな?
  お手紙でも書いたらいいかな?
  …あれ? フォックスお兄ちゃん、聞いてる?」

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F 「おっ、お兄ちゃんは許しませんよ!!」

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G 「なんでぇ!? 王子様、悪い人じゃないよ!?」
F 「王子様…? でもだめ! グレたんには男の子とのお付き合いはまだ早すぎます!!」
G 「『男の子』じゃないもん! たぶんフォックスお兄ちゃんより年上だよ!!」
F 「ロリコンだとおぉぉお!?
  おのれ! そいつ、衛兵につき出してやるうぅぅぅぅぅう!!」
G 「もーっ! 静かにしてよ! アルファさんに聞こえちゃう!
  やっぱりフォックスお兄ちゃんには言わなきゃよかった!!」

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N 「なぁーにぃー? うるさいねぇー。」

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A 「フォックスめ…。あいつ、本当に反省してるのか?」
N 「近所迷惑だねぇー。止めにぃー…あー、静かになったぁー。」

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N 「まぁー、グレたんと会うのも久しぶりだしぃー? はしゃいじゃうのも分かるよねぇー。
  ところでアルファさーん。フォックスの言ってたことぉー、全部本当だと思ってるぅー?」
A 「ただの悪戯だったというやつか?
   いや。何か隠してるのは間違いないな。」
N 「追及しなくていーのぉー?」

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A 「…まぁ、犯罪に手を染める奴ではないと信じてるからな。
  もう少し様子を見てみる。」

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N 「…信じるのはいーけどぉー、」

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N 「様子を見てる間にぃー、まーた人に迷惑かけたりぃー、
  危ないことしたりするかもしれないよぉー?」
A 「それはありえる…こら、不安を煽るような事を言うんじゃない。」

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G 「フォックスお兄ちゃん、落ち着いた?」
F 「…うん…。」

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F 「ああ…グレたんも恋とかしちゃうようになったのかぁ…このままお嫁にいっちゃうのかぁ…。
  いつまでも俺達の妹じゃないんだなぁ…寂しいなぁ…。」
G 「気が早いよフォックスお兄ちゃん。あと、ちょっと気持ち悪いよ。」
F 「たわば!!」

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G 「でも、王子様のお嫁さんにはなりたいなぁ。
  今からアピールしておけばチャンスあるかな?」
F 「どーだろねー…。
  つかさ、どんな人なの? 王子様って。なんて名前?」

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G 「んー…。わかんない。」

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F 「わかんないて。じゃあ、なんの仕事してる人?」
G 「それもわかんない。会った時はお仕事してる感じじゃなかった。」
F 「えっ! まさかニート!? そんな奴にはグレたんをお嫁に行かせられないなぁ!!」

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G 「だってぇ! そういうお話する暇なかったんだもん!
  王子様の仲間だって人には『有名人だからそのうちわかる』としか言ってもらえなかったし!
  …あっ! フォックスお兄ちゃんは知ってる?
  金色の髪で、目が青くって、背が高い人なの!」
F 「そんな人いっぱい居るじゃん。もっと分かりやすい特徴はないの?」
G 「わかりやすい…? えっとえっと、かっこいい!」
F 「いや…それじゃあちょっと…。」
G 「えっとえっと、黒い服着てた!
  あと、帝都の扉に描いてる模様みたいなペンダントしてた!」

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F 「!」

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F 「…王子様の仲間っていうのは、どんな人?」
G 「え? えっと、髪も目も服も真っ黒だった。
  あと、カラスが一緒だった。」

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F 「…グレたん、俺、誰かわかったかも。
  てゆーか俺の…友達かも。」
G 「本当!? ねぇ、なんてお名前なの? 恋人は居るの?」
F 「待って! 人違いかもしれないし、直接会って確認したいんだけど、その人どこに居るの?」
G 「えっ…それはちょっと…。」

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F 「お願い! 俺の友達だったら、どうしても会って話したいことがあるんだよ!
  誰にも言わないから、教えて!!」

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G 「…本当に誰にも言わない?」
F 「言わない言わない! 俺、グレたんとの約束やぶったことないっしょ!?」
G 「う~ん…お友達なら大丈夫かなぁ。
  …絶対誰にも言わないでね? 約束だよ?」
F 「オッケー! まかしとけ!」
G 「あのね、王子様の居る場所は…」



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C 「…風が強くなってきたな…。」
 
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