2014.09.08
#50




L 「ただいま戻りましたー。」
 
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アークエン 「おかえりなさい。今回は遅かったですね。任務のほうはどうなりました?」
L 「あ~えっと~、実は、任務以外のとこでちょっとしたトラブルに巻き込まれまして~…。」
アークエン 「なんですって?」
L 「あっ! でも心配ないですよ! ダーブラの事とかバレたりはしてないんで!」

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アークエン 「いまいち信用できませんね。あなた、ただでさえ鈍臭いんですから。」
L 「うぐっ! これでも努力はしてるんですけど~…。」
アークエン 「認めてほしければ仕事で結果を残すことですね。
  元リスナーの抹殺を命じたのも、汚名返上のチャンスを与えようと思ってのことで」

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L 「あっ! はい質問!!」
アークエン 「…なんです?」
L 「その元リスナーなんですけど、どうしても始末しなくちゃいけないんですか?
  ダーブラに迷惑かけることしないんだったら、許してあげてもいいんじゃ…。」

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アークエン 「…あなた、馬鹿ですか?
  彼はシシスとナイトマザーを裏切った上、シャドウスケイルの逃亡に手を貸し、
  拠点をいくつか壊滅に追いやったのですよ?
  裏切り者には死を。これはダークブラザーフッドの掟です。例外はありません。」
L 「いや、それは知ってますけど…なかなか捕まらない元リスナーを追いかけ回してるより、
  さっさと次のリスナーを決めてもらったほうが、ダーブラ的にはいいんじゃないかな?
  と、思ったりなんかして…。」

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アークエン 「滅多な事を言うものではありません!
  逆らうようなら、あなたも裏切り者として始末しますよ!?」
L 「ヒェッ!? そ、そんなつもりじゃないです全然!!」

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兄 「リマなりにダークブラザーフッドのことを考えての発言だと思います。
  気が立っているのはわかりますが、許してやってください。」

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L 「兄さん!」
兄 「ただいま戻りました。」
アークエン 「おかえりなさい! 任務のほうはどうなりました?」
兄 「実は、想定外の事態が発生しまして。」
アークエン 「想定外の事態?」

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兄 「元リスナーが、第三者に拉致されたようです。
  第三者の正体は不明。疑わしい人物はいますが、特殊な転移魔法を使ったらしく、
  足取りがまったくつかめていません。」

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L (! …ロメオさん…。)

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アークエン 「なんですって!? ああ…! なんてこと!」
兄 「もちろん、全力で捜索にあたっていますが、そういうことなので、任務完了までもうしばらく
  時間がかかります。申し訳ありません。」

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アークエン 「…ブツブツ…」
兄 「報告は以上です。では、失礼します。
  いこう、リマ。」
L 「う、うん。」

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アークエン 「…おのれ…どいつもこいつも、なぜ私の思い通りにならないのです…?」

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兄 「……。」



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L 「兄さん! 元リスナー拉致って、マジで!?」
兄 「私は嘘の報告などしない。」
L 「マジかぁー。通りで見つからないわけだぁー…。
  でも、ロメオさん、そんなこと一言も言わなかったな。
  最近は会ってないって言ってたし、知らなかったのかな?」
兄 「それはないだろう。仲間から聞かされているはずだ。
  …ん? リマは元リスナーの兄と会っているのか?」
L 「うん。考古学ギルドの新人として潜入中。
  大丈夫! まだボロは出してないよ!」
兄 「そうか。しかし、リマの事だから、心配だな。」
L 「もー! 兄さんまでそんな事言ってー!」

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L 「でも…そっかぁ…。
  もしかして、ロメオさんの悩みって、それかなぁ。
  大事な家族だって言ってたしなぁ。」

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L 「んん? でも、しばらく会ってなかった人にそんな事を相談してもなぁ…。
  そんな暇があったらさっさと探しに行けって感じだし…ホント、何考えてんのかわかんない
  人だなぁ…。」
兄 「……リマ?」

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L 「何? 兄さん。」
兄 「さっきからロメオロメオと、やけに元リスナーの兄を気にしているようだが…、
  まさか、好きになった、とかではないよな?」

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L 「バッ…そ、そんなわけ…」

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L 「…いや、やっぱりそうかも…。
  あのさ、今日…昨日? 知り合った子にも、そんなような事言われたんだけどさ。」
兄 「ああ。」
L 「でもあたし、こういうの初めてでよく分かんなくてさ。」
兄 「ああ。」
L 「これって恋なのかなぁ…。あたし、どうしたらいいのかなぁ…。」

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兄 「そうだな…。まず、リマは元リスナーの兄の事を考えると、どんな気持ちになる?」

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L 「…ムカつく!」
兄 「ムカつ…何故だ?」
L 「だってさあ! あの人、すぐに思わせぶりな事言うし、するしさあ!
  しかも、それを誰にでもするんだよ!?
  あれ絶対、女なら誰でもいいって感じ! サイテー!!」

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L 「…なのに、わかってるのに、それにいちいちビビッたり照れたり、イライラしてる自分に、
  ムカつく。」

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兄 「完全にやきもちをやいてるじゃないか。恋じゃないという方がおかしいぞ。」
L 「うえぇ…そんなぁ…。
  あたしそんなつもりでロメオさんに近づいたんじゃないのにいぃ…。」

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兄 「…ダークブラザーフッドでは、一般人との恋愛は禁止されていない。
  リマがダークブラザーフッドだというのを明かさないことと、任務をばらさないこと、
  これが守れるのなら、好きなようにやってみたらいいと思うぞ。」

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L 「好きなようにやってみろって言ったってさぁ…
  あたし、ロメオさんの大事な家族を殺そうとしてるんだよ?
  今のままじゃ、罪悪感でいっぱいで告白もできないよ…。」
兄 「じゃあ、元リスナー抹殺の任務を辞退するか?」
L 「今辞退なんか申し出たら、アークエンのババァにマジで殺される…。」

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L 「あ~もう! 今日はもう寝る! 考えるの疲れた! おやすみ!」
兄 「ああ。おやすみ。」

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兄 (この様子だと、リマのことは放っておいても問題なさそうだな。
  あとはあいつ…レイがどう動くか、だな…。)
 
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